2021.05.18
脂漏症(しろうしょう)
かゆいフケ・カサブタベタツキ脱毛赤い
脂漏症とは?
・皮脂のバランスの異常であり、皮脂の量が多くなります。
・べたついた皮膚や毛、独特の臭いが特徴的です。
原因
①遺伝:特定の犬種において若い頃から症状することがあります。
脂っぽいワンちゃん(シー・ズー、コッカ―・スパニエル、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなど)
②代謝:中高齢の場合、代謝に関係するホルモン(特に甲状腺ホルモン)のバランスが悪くなると脂漏症になるリスクが高まります。
③常在菌:脂漏症になると、常在菌のバランスが崩れます。
特にマラセチアが増えやすく、それに伴ってかゆみや皮膚炎が生じることがあります。
④表皮のターンオーバー:皮脂バランスが悪化すると表皮のターンオーバーが変化します。
通常では犬のターンオーバーは3週間ですが、脂漏症では1週間に短縮されフケが多く見られます。
⑤皮膚炎:何らかの原因で皮膚に炎症が生じると、二次的に皮脂の分泌が増えることがあります。
⑥環境:高温・多湿の環境では脂腺からの分泌が亢進します。
日本では5~9月に脂漏症の症例が増える傾向です。
⑦食事:年齢ステージに合っていないドッグフードの給与や、糖質・脂質を多く摂取すると脂漏を招きます。
症状
①フケ、皮膚や毛のべたつきが見られます。
②かゆみ、赤みがあります。
③左右対称で全身的に症状を認めます。皮膚が擦れる部分にも見られます。
顔のシワ、首の内側、脇や股、指の間、尾の付け根などで症状が目立ちます。
④皮脂の量や成分のバランスが崩れると、表皮のターンオーバーに異常が生じて、フケが多く見られます。
⑧かゆみが慢性化するとゴワゴワ、脱毛、色が黒くなるといった症状へと発展します。
治療・予後
①薬物療法:飲み薬や塗り薬を使用します。
②シャンプー:定期的に状態に合ったシャンプーでの薬浴、保湿などを実施します。
*薬用方法をご参照下さい。
③環境整備:温度や湿度を適切に管理しましょう。高温・多湿環境は脂漏症を悪化させます。
夏季には室温25~28℃、湿度60~70%を維持するように意識しましょう。
・栄養管理:適切な栄養バランスの食事を与えて下さい。
*若い年齢で発症した場合:遺伝が関与しているため、根治を期待することは困難で、生涯にわたる治療やスキンケアが必要です。
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イヌ&ネコ皮膚科クリニック
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