・発症は若い（3歳まで）ワンちゃんに多いです。

・続くかゆみを特徴としたアレルギー性の皮膚炎です。

・遺伝的要素があります。（親から子へとアトピー性皮膚炎になりやすい体質が受け継がれます）

・皮膚のバリア機能が低下しているため、本来であれば大きな害を示さない物質に対して体が過剰に反応してしまうことにより様々な症状が出ます。

原因

＊様々な要因が重なって発症します。

①遺伝：柴犬、シーズー、ウエストハイランド・ホワイトテリア、フレンチブルドッグ、ゴールデン・レトリーバーなどに多いです。

②皮膚のバリア機能が低下します。

③環境中のアレルゲン：ハウスダスト、花粉（スギ、ブタクサなど）、猫のフケ、カビ類などがあります。

④その他：食事、ストレスなどが影響します。

症状

①かゆみ（掻いたり舐めたりします）や赤みが出ます。

②外耳炎になることもあります。

③長期になると皮膚が黒ずんだり厚くなったりします。

治療

①環境の整備：部屋の掃除、散歩のコース変更、散歩後の足ふき、ブラッシングなどを行うと改善されることがあります。

②シャンプー：定期的に状態に合ったシャンプーでの薬浴、保湿などを実施します。

＊薬浴方法をご参照下さい。

③薬物療法：飲み薬や塗り薬を使用します。

④栄養管理を行います。

⑤ストレスケアも大事です。

予後

①遺伝的要因が関与しているため、治療による完治、自然に治すことは期待できません。

②皮膚の症状は慢性再発生の経過をたどります。

③生涯にわたる管理が必要となります。

＊症状が少し出てきたら早めの治療を行い症状を防ぎましょう。