2021.03.19
甲状腺機能低下症
カサカサベタツキ脱毛
甲状腺機能低下症とは?
・ホルモンバランスの不均衡により生じるトラブルです。
・皮膚や毛の症状だけでなく、全身の症状を伴うことが多いのが特徴です。
・特に中高齢の犬に発生が多いですが、大型犬では2~3歳で発症することもあります。
・甲状腺のホルモンは体の代謝を調節をしています。
・毛の成長を促進する作用があるため甲状腺の機能が低下した場合、脱毛が生じます。
原因
①自己免疫により、甲状腺ホルモンが分泌されないため起きます。
症状
<皮膚症状>
①皮膚症状は左右対称に分布します。
②頭・横っ腹・太ももの後ろ側などが広範囲に脱毛する傾向があります。
③多くの場合かゆみはなく、脱毛が認められます。
④鼻や尾の脱毛(ラットテイル)と色素沈着が見られます。
⑤皮膚が腫れぼったくなる、脂漏症などがあります。
<皮膚以外の症状>
①全身の代謝が落ちるため、体重増加や活動性低下、食欲低下などが見られます。
②また、脈拍低下、体温低下などもあります。
治療・予後
①薬物療法:ホルモン調節剤によって良好に管理が可能です。
*生涯、甲状腺ホルモンの服用が必要です。
INFORMATION
イヌ&ネコ皮膚科クリニック
〒790-0825 愛媛県松山市道後樋又3-19 トイズパーク1F
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